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Kinetone(キントーン)を利用者とシステム管理者の立場で比較考察

結論としてはKinetoneはG SuiteやAzureよりもコストセンターになる可能性が高い(?)




利用者側でメリット、デメリットを考察


    メリット
  • Googleのスプレッドシートのように、データを共有できる。
  • 有料サービスなので、サポートを受けられる。
  • ひな型を利用する分には、学習コストがあまり不要な為、始めやすい。
    デメリット
  • ただ、データを共有するのであれば、一般企業が契約しているOffice365のWEB版EXCELでも共有できる為、わざわざ同じことをする為に、追加コストを払っている側面も出てしまい、周到な計画で導入を進めないと、本当にただのコストセンターとなってしまう。
  • Googleやマイクロソフト社も似たような物をKinetoneよりお得なサービスで提供しており、何故Kinetoneなのかが説明出来ないと、経営層へコスト削減につながった説明がしづらくなる。
    (経営層のITリテラシーも向上しつつある為、後からOffice365等でも同じことが出来たのではないかと、印象を悪くしてしまうリスクがある。)
  • 基本的にカスタマイズありきなサービスである為、導入後に想定外の開発費用に直面する事が多い。
  • データ連携などは、Javascriptを利用する必要があり、単純にJavascriptが扱えるエンジニアというより、KinetoneのJavascriptが扱えるエンジニアを抱えるか、外部委託業者に依頼する結果となり、コストパフォーマンスは悪い。
  • ひな型で済まないカスタマイズが必要な場合、やはりKinetoneのJavascriptライブラリが扱えるエンジニアが必要となり、人件費と学習コストが規模によっては、他のサービスより見合わなくなる。

まとめ

利用者側からいうと、マイクロソフト社のOffice365やAzureを利用したものの方が、いつものExcel、ACCESSといった物が利用出来る為、独特なサービスの操作を覚えるコストと、現状の物が移行出来ないといったシーンに直面する事が少ないと思われ、わざわざKinetoneを利用するといったメリットが無いように思われる。

一番痛いのが、新規アプリを外注する時のアプリが1アプリ500万円程と言われており、独自サービスであるが故、自分達でカスタマイズしない作成しない前提であれば、Kinetoneを使用した費用対効果が得られないケースの方が多くなってしまう点である。

機能面では、日本企業のサービスである為、マイクロソフト社やGoogleと言った、いわゆるGAFAが提供しているサービスと比べると機能が劣っており、その為、容易に扱えるエンジニアも絞られてしまい、コストパフォーマンスと導入後の運用に難を感じるシーンが多い。

初期で利用できるストレージのサイズも10GBと非常に少ない為、データ量が多い物を作成するほど、年間にかかるコストも増加していく。

システム管理者側でのメリット、デメリット


    メリット
  • Javascriptが扱えるエンジニアであれば、Kinetoneのライブラリについてかかる学習コストがその分下がる。
    デメリット
  • WEBサービスを構築しているエンジニアでも、Kinetone独特の機能制限があるJavascriptライブラリを使いこなす必要があり、メインでWEBエンジニアをやりながら片手間で扱える程容易ではない。
  • ネット上にマイクロソフト社やGoogleが提供している情報程、情報量が殆どない為、遭遇する課題をネット検索で解決する為に掛かる時間的コストが多くなってしまう。
  • 通常のエンジニアだと、状況に見合ったプラットフォームを選んで開発出来るが、わざわざKinetoneを利用する必要があり、それようの設計、課題に直面する。

まとめ

利用者側からいうと、マイクロソフト社のOffice365やAzureを利用したものの方が、いつものExcel、ACCESSといった物が利用出来る為、独特なサービスの操作を覚えるコストと、現状の物が移行出来ないといったシーンに直面する事が少ないと思われ、わざわざKinetoneを利用するといったメリットが無いように思われる。

やはり、日本企業のサービスである為、マイクロソフト社やGoogleと言った、いわゆるGAFAが提供しているサービスと比べると機能が劣っており、その為、容易に扱えるエンジニアも絞られてしまい、コストパフォーマンスと導入後の運用に難を感じるシーンが多くありそうである。

初期で利用できるストレージのサイズも10GBと非常に少ない為、データ量が多い物を作成するほど、年間にかかるコストも増加していく為、コスト見直しシーズンには、安くなるサービスを検討する機会に多く見舞われてしまうが、独自サービスである為、移行も容易ではなくなってしまう。

総合的なまとめ


現在は、多くのグローバル業者が似たようなサービスを提供している為、下記に注意して導入を検討するのが良いと考える。

  1. マイクロソフト社や、Goolge、セールスフォース等、他社サービスと比較した結果、Kinetoneを選ぶメリットは何か?
  2. 初期導入コスト、運用コスト(ユーザー数やキャパシティで増加するコスト)、新規開発コスト(自分達で開発が容易でない場合)
  3. 導入する前、導入後の、工数と、コスト削減に貢献できるかマクロ(詳細)に比較
  4. (個人的に一番重要)セキュリティ面が、マイクロソフト社やGoogle社と比較して遜色ないか等(あちこちで情報漏洩が続き強化が求められる中、情報漏洩から、システムを導入した人やシステム管理者が責任を取らされる機会に日々悩まされる)

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