RPA導入失敗事例が相次いで、ウォーターフォール型となり、システム開発のコストと変わらなくなった
RPA導入失敗事例が相次いで、ウォーターフォール型となり、システム開発のコストと変わらなくなった
なんで、こんな記事を書くのかというと、RPA製品を販売している営業が、自分達の業務では使っていないとかふざけた事を言うからだ。
こういう高額な製品を販売する大手のSierって、大抵の場合、使えなくても高額商品売ってしまえな世界になっており、こういうやり方のせいで、様々な現場でITはただの金食い虫にしかみられなくなっているのだと考えたからだ。
そもそもRPAとは・・・
RPAとはRobotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略で、良くソフトェアベンダーや、その営業はロボットと言ってくる場合がある。
ロボットと言うと、シャープのロボホンとか、Pepper君等のような感じだと思われがちだけれども物理的なロボットではない。
簡単に概要を言ってしまうと、ビデオレコーダー、DVDレコーダーのように、TV番組を録画してしまうみたいに、操作を録画して、同じ操作を繰り返し行わせる事が出来るのだ。
RPAを導入してどんな失敗が起こったのか
(そもそもRPA製品を販売しているベンダーですら、自分達自らの業務をRPAで完全に回せていない)
コストが逆に増えた
RPA製品は、製品自体で年間100万から1000万位し、製品を導入しただけでは動作しない為、お抱えのエンジニアがいなければ、コンサルティング料に数百万、RPAの構築に数百万とかかってしまう。
3ライセンスほど導入し、ランニングコストが年間600万位(ライセンス料+保守料)かかったとして、元々非正規の労働者が行ったいた業務を置き換える事が殆どである為、アパレル事業などであれば、ヒューマンコストだと150万~200万、3人雇って、600万程度だ。
人を雇っている場合であれば、接客対応、電話対応、出荷業務と手の空いた間に色々な業務が行われていた筈だが、結局そういった業務で人を雇い続ける必要があり、自動化によってコストが下がるどころか、+αのコストとなってしまうのだ。
こういった場合、大抵の情報システム部は、時間がこれだけ削減されましたみたいなコスト削減実績を出すのだが、実際は人件費より達の悪いコストが掛かってしまう。
現場の操作をRPAに置き換えた結果、業務のミスが増えた。
これは、RPA製品を販売している会社自体が自分達の業務をRPAに任せられないのと同じ理由だが・・・
RPAは基本的に完全に同じ操作を行う為、同じ環境、同じ操作であれば、ミス無く全に仕事をこなすことが出来る。
しかし、実際の業務は頻繁にイレギュラーが起こる。
取引先からのデータがまだ届かないや、誤ったデータが送られてきた、異常な発注の状態で送られてきた等。
RPAは、そんな事お構い無しで業務を続行してしまうが為、人と置き換えられたロボットは、問答無用で出荷依頼等を実行してしまうのだ。
もちろん、それに伴う損害は、RPA製品のコンサルトも、保守会社も責任を取ることは無い。
最近は、現場の業務を置き換えるだけでは無く、業務フローから見直そうみたいな事が起きているのだが・・・
それはそれで、システムを開発するのと同じ工程となる為、システムを開発するのと変わらないコストが掛かってくる訳で・・・
結論
RPA製品は、3年位は様子見が良いだろうと思われる。
政府主導でやっている所は、政治的な意味合いで実際の効果有無に関わらず、成功していますと言い、やっていくのだと思わるので、そういった所は取り敢えず勝手にやってもらってスルーしておいて、3年経って、良いところ、悪い所が見えてからの導入でも良いと思われる。
今の所、RPA製品の立場は、基本的に外資の製品を納入する事になるのだが、製品販売のプロジェクトを立ち上げ、甚大なコストが掛かっているが為、在庫処分のような取り敢えず売ってしまえというような事が起きているのだと思われる。