IT人材:中途採用開発エンジニアの募集率アップと応募率が上げる為のポイント
エンジニアを募集する際は、募集時の文言が重要
インターネットの活用に優れている大企業であれば、人材発掘の為に、大金を叩いて、求人の応募に繋がる求人募集の施策を効率よく行えるが、中小企業の人事が行う求人は、コストを掛けられず、結果、手探りで、非効率なIT人材の募集を行っている企業を非常に良く目にする。
求人を行う際も、広い意味に取られて、応募は殺到したが、自社にマッチした人材に巡り合えないといった事も、社内SE(開発エンジニア)の募集では多い。
今回ご紹介する方法は、ITエンジニアが好む目を引く求人募集を出し、且つ、応募して貰えるIT人材が絞られる求人の書き方を紹介。
募集率アップ(閲覧率アップ)は求人タイトルが重要!
閲覧数が少ないと、タイトルの意味を広く取れる内容にする人事担当者がいるが、広い意味の求人募集タイトルを振ってしまうと、閲覧は多いが応募が少ないという分析作業が発生してしまう。
そこは、Sier等システム開発(または開発現場に近いインフラエンジニア)を経験したエンジニアは、(日本の)IT業界で抱える共通の悩みと問題がある為、その逆転発想で求人タイトルを付ける事がおすすめ。
まず、システム担当では無い人事の方が募集する際に、最低限必要な知識として、(日本の)ITエンジニアは大きく三つの種類がある
ソフトウェア・開発エンジニア
- 主にソフトウェア開発を行うエンジニア。
- 実際にはこの中でも細かく分類があるのが、将来的に自社で使用しているシステムの刷新(リプレース)等もお願いしたい場合は、こちらのタイプのエンジニアを募集する方が良い。
こちらの場合は、ハード系に弱い事が多く、LANケーブルの配線等、ネットワーク機器の設定や、パソコンの故障など、物理的なIT機器の故障に対しては、ハードウェア修理会社等、ITインフラ設備の業者に丸投げする事が多い。
メリット:
セキュリティ対応の意識も高い事く普段から調べ事をしているので、ハードウェアは即戦力でなくとも、お願いすればやって貰える可能性がある。
募集時のキーワード
社内SE、社内のシステム、ツール開発、IT担当
例:〇〇の事業をシステムで支える[IT担当/社内SE]
インフラエンジニア
- ソフトウェアエンジニアと同じで、こちらも実際には細かくジャンルがある物の、LANケーブルの配線、ネットワーク機器の設定等、主にハードウェアの対応をお願いしたい場合は、インフラエンジニアの募集にターゲットを絞る方が良い。
- 将来的に基幹システムの刷新(リプレース)も担当して貰いたい場合、ソフトウェア以外にデータベース等の知識も無い為、システムリプレースで炎上する事が多い。(筆者は良く、専任のインフラエンジニアがいる企業でシステムが炎上している改修の対応が多い)
- システムの対応もお願いしたい場合は、ソフトエンジニアか、フルスタックエンジニアを募集が必須。
- ソフトウェアの開発とは、畑が大きく異なる為、将来的にシステムの内製化も検討する余地がある場合、ソフトウェアエンジニアの雇用が必須となる。
- セキュリティーの対応に弱い傾向がある。(表面上の対応だけとなる可能性が多い。
パソコンの故障、プリンターの故障、ネットワーク障害はその場で直してしまえる。
募集時のキーワード
社内SE、インフラ設備、IT担当
例:〇〇の事業を維持するインフラの導入/保守 [インフラ担当 /社内SE]
フルスタックエンジニア
フルスタックエンジニアは、ソフトウェアエンジニアとインフラエンジニアの両方兼ね備えたエンジニアでややソフトウェアよりだが、システム導入、開発から、インフラの選定、設定も経験している為、ソフトウェアの特性とインフラの特性の調和を考えた対応が可能である。
デメリット:
システムが小規模過ぎたり、ITへの投資が積極的では無い場合、
何でも出来るが故、直ぐに退職されてしまうリスクが付きまとう。
メリット:
人材がマッチした場合、ハードもソフトもコストダウンさせる事が出来る。
募集時のキーワード
社内SE、システム、ツール開発、IT担当、導入
例:〇〇の事業を支えるシステムの導入/保守 [ 社内システムエンジニア/ 社内IT全般 ]
NGワード
柔軟な働き方、スキルアップ可能、大型案件、受託 等
IT業界は、正社員であっても派遣と同じようにソフトウェア会社へ出向するスタイルが多い為、派遣や出向を匂わせるこれらのキーワードは見向きもされない傾向がある。
たとえ、社内SEと書いてあったとしても、スキルアップ可能というようなキーワードがあった場合、出向先や派遣先のプロジェクトに参加して新しい事をやるんだろうなぁ・・というような印象となる。
応募率アップは求人の詳細でハートを掴む
求人タイトルと同じで、とにかく応募してほしいからといって、ITの事を何も知らない素人風の書き方をすると、社内SEは誰でもなれると勘違いしているなんちゃってエンジニアも業界では多い為、専門用語は必ず入れておく必要がある。
具体的に自社では何のシステムを使っているのか書いておくのも良い。
具体的には業務で必要な知識として
ソフトウェア/フルスタックエンジニアが好むキーワード
- VBA(マクロ)
- 基幹システム(将来のリプレース調整 等)
- セキュリティー対応
- ネットワーク等は外部ベンダーと調整 等
- ユーザーからの問い合わせ対応
- VB.NET、C#.NET (コンピューター言語の場合、組み合わせが重要 適当に沢山書くと敬遠される)
これにもNGワードがある。
ソフトウェアエンジニアは、正社員であっても客先内での業務が多く、派遣や出向スタイルの求人で多いのが、「豊富な案件で将来のキャリアパスも支援 SE -> PM -> PL」等、納期に追われれて使い捨てにされる案件が多い為、ITエンジニアの派遣業界で使われる用語はなるべく避ける事が重要。
避けるべきキーワード:全て自社内、キャリアパス
社内SEの求人を探しているエンジニアは、腰を据えて定年まで働きたいと考えているエンジニアが多い。
インフラエンジニア/フルスタックエンジニアの場合
- ネットワークの構築
- パソコンの修理
- プリンターの保守
- ユーザーからの問い合わせ対応
どちらものエンジニアタイプにもそうだが、好まれるキーワードは、外部ベンダーと調整、と言った文言は非常に好まれる。
ITの分野は物凄く広く、日進月歩で技術が移り変わる為、全てを負えるエンジニアはいない為、困った場合は外部ベンダーとも調節が出来るニュアンスがあると、応募に至りやすい。
求人閲覧率と応募率のアップの効率アップ方法
昨今、ブラック企業と言われ始めた業種はIT業界から出た用語が多い。
特に顧客先のシステムは、プロジェクト毎に派遣(出向)されて開発する事が多く、プロジェクトが完了する毎に雇用が終了する正規雇用のスタイルも多い為、派遣会社やSIerで使われている用語は避ける方が求人が集まりやすい。
求人要項を作った後に、派遣事業をやっている企業の求人を参考にして、派遣事業で使われている用語や、キワードは成るべく避けて募集を掛けると、閲覧率アップ、応募率アップに繋げられる。